クリーガーのメヌエット 練習

クリーガーのメヌエットは、とても有名な曲です。イ短調の哀しげなメロディがとても素敵で、子供もすぐ覚えてくれるかと思います。

この曲は、右手と左手がそれぞれ美しい旋律を奏で、そしてハーモニーとして響きあわせる練習としてとても良い題材だと思います。初級の生徒さんも、少し踏み込んで「人を感動させる演奏」を経験できると思います。
【練習方法】
①まずは、階名(ドレミ)で美しく歌う練習が必要です。右手と左手、それぞれを楽譜通りに弾けるようにしましょう。ただ、音が合っているだけではなく、スラーや息づかい、強弱をできるまで歌います。
更に、理解力のある生徒さんは、音の向きを意識すること大切です。どこに向かうのか、ゼケンツの形、カデンツがどこにあるのか、意識しながら、まずは歌いましょう。

②歌が上手くなったら、歌いながら右手と左手をそれぞれ美しく弾く練習をします。歌をそのまま、ピアノに写すイメージです。この時点で、指番号は正しく覚えておいた方がいいです。

③歌を歌わないで、そのままピアノで表現できているか、自分の耳で確認します。集中力が必要です。

②と③は、1日の練習の中で交互にやってもいいかもしれません。

④両手を合わせる練習をします。両手ですぐに合わせられない場合は、まず、片手ずつ、全部スタッカートで弾いてみます。
その後、両手スタッカートで合わせる練習をすると良いでしょう。横の流れで覚えているので、その感覚を縦に意識させるためです。
ここで、指番号をしっかり覚えておきます。
更に、できれば、1日1回は片手ずつの歌を練習しましょう。

⑤拍子を取る練習をします。楽譜通りか、スタッカートで、1拍目だけ大きく、他はすごく小さく弾く練習をします。

⑥【できれば】
左手を弾きながら、右手を歌いましょう。右手は弾かなくてよいです。
その逆、右手を弾きながら、左手を歌いましょう。
これは、かなり難しいと思います。後者は講師でもすぐにできない可能性がありますが、やり続ければ子供でもできるでしょう。

⑦テンポ、強弱なと、講師に見せながら調整できると良いですが、この時点で耳がかなり育ったはずなので、集中して弾けば、かなり上手く弾けるはずです。



子供のための音楽・科学教室 MMSC オンライン

理系出身の音楽講師らによる子供のための知育・音楽教室です。 こちらのホームページには、ピアノやバイオリンなどの楽器の練習方法や、音楽講師らのアドバイスを掲載していきます。 また、身近なサイエンスを使った講座も予定しています。 ピアノ、バイオリンなど音楽教室に通っていない子供たちが家庭でご家族と一緒に楽しめるようにをモットーに、自分も楽しいページにしていきたいと思っています。